思うに、開業直後は「何でもウェブで完結することで安い保険料を実現する」ということにこだわり過ぎた。つまり、ウェブ至上主義である。
しかし、これは我々供給者の論理に過ぎないことに気づいた。お客さまにとって、ネットは目的ではなく利便性の高い取引を実現するための手段に過ぎない。平日の昼間、仕事の合間をぬってパソコンで情報収集を始め、帰宅後の夜遅く、ないし週末にゆっくり、手元に取り寄せた資料を見ながら検討する。そのような意思決定プロセスを理解した上で、お客さまにとって便利なサービスを提供するのが我々の役目である。
岩瀬大輔『ネットで生保を売ろう!』 http://amzn.to/2bEwPTh p.184