“「そういうあなたの過剰反応を、自分中心主義って言うの。あなたの思いこみとか想像とか、疑心暗鬼とか恐怖心って、ほとんどすべて、あなたのなかにある自分中心主義からきたものだと思うわ。ああなったのも、こうなったのも自分のせいじゃないか。そういう考え方は要するに世界は自分を中心にまわっているという考え方からしか生まれてこないの。つまり、自分を買いかぶってるってこと。電信柱が高いのも郵便ポストが赤いのも、みんなわたしが悪いんですっていうのは、自分を卑下してるように見えて、じつは世界と向きあうことを放棄した、甘えた人間のセリフなのよ」” / 松家仁之 『優雅なのかどうか、わからない』 マガジンハウス (2014) https://amzn.to/35I3qhf p.33〜34