スマートフォンオブザイヤー2010特別対談:AndroidはiPhoneに対抗するべきではない (1/3) - ITmedia +D モバイル
2007年に米Appleが発表した「iPhone」
夏野
やっぱりiPhone。
デザインは、僕は経営だと思っています。
遠藤
ケータイがiPhoneと競ってもしょうがない。
iPhoneというのはまさに電話で、“1つのアプリを起動して使い終わったら受話器を置くように必ず終わらせる”。それに対して、Androidというのは、ぬるぬると納豆みたいにつながっていく世界。Webブラウザみたいに、アプリからアプリに戻れたりする。iPhoneなどのスマートフォンでは、Webブラウザは使わなくなってきている。たとえば、飲み会のお店を探すようなときに、ケータイでも「渋谷 焼き鳥」とか検索したのに、iPhoneだと「ぐるなび」アプリを起動する傾向が高い。
Androidの素性はいい。
神尾
iPhoneアプリでは、ソフトウェアと自分のやりたいことが1対1になっていて、関係性が簡潔。そうじゃないとマスユーザーは分からない。そもそも常駐ソフトという概念が普通のケータイユーザーには分からない。
私はこれからのスマートフォンというものは、PCやインターネットが“使いこなせる人”をリテラシーの基準においてはダメだと思っています。もっと誰もが使えるものでないといけない。そう考えると、PCを使いこなせるレベルのリテラシーを前提にした今のAndroidの仕様はちょっと難しすぎる。
夏野
PCのユーザーでもなかなか使いこなせません。