“誰がどういう選択をしたかという話は、私たちに強力な影響を与える。私たちはその話の中に、自分自身を見いだそうとする。同じ状況だったら、自分だったらどんな選択をするだろう、と想像するのだ。こうした個々の話が私たちの思考に与える強い影響力のことを、認知心理学者は「可用性バイアス」と呼ぶ。ある種の物語や「クチコミ」は、それがドラマチックで珍しい話であればいっそう、私たちの心にしっかりと刷り込まれる。” / Jerome Groopman MD, 堀内志奈・訳『決められない患者たち』医学書院 (2013) https://amzn.to/35qqVMo p.19